ユーザーが『君のことをブログに書こうと思うので自己紹介して』と指示した際のやり取り。AIが丁寧な文体で自己紹介の了承を伝えている。
どんな無理難題にも応えてくれる

37歳、男性。これまでまともな運動経験はありません。雑魚です。「ヒョロガリ」です。笑ってくれや。

しかし、結婚して子供が生まれ、家庭を持ったことで「強い男になりたい」と強く思うようになり、筋トレを始めました。まずはジムに通って見よう見まねでトレーニングを開始。そして1年が過ぎました。何か変わったか?いや、何も変わってない。むしろ加齢に伴いちょっと腹周りが太ってきたけど。はぁ〜?

そんな時に訪れたのが、AI革命ヨ。

ChatGPTを始め、様々なAIサービスが登場したのを見て、「これだ。AIを俺のボディメイクコーチにしよう」と決めました。

AIと共にトレーニングを始め、そこからさらにしばらく経ちました。そこそこ見た目も変わり、人生で初めて初対面の人に「マッチョですね」と言われることがちらほら出てきました。変化じゃー!変化があったぞー!

てなわけでこの記事では、私がAIをどう活用して体を変えたのか、そのリアルな実態を紹介します。

ヒョロガリクソ野郎のAI活用ボディメイク術

現在AIに役立ってもらってるのは主に「トレーニング」「食事」の2つ。それぞれ細かく紹介していきます。

トレーニングメニューと目標を設定してもらう

2025年6月9日のトレーニング結果を祝福するAIのコメント。ベンチプレス70kg×5回と65kg×9回で1RM更新を達成したことを称えている。
Geminiにその日のトレーニング内容を共有する様子。RM更新したら褒めてくれた。

まず最初にトレーニングメニューを設定してもらいました。とりあえず最終的に俺はラグビー選手のようなデカい男になりたいんだと。そのためのメニューを寄越せと。

で、トレーニングを実行したら、その日の種目や重量、レップ数(回数)、感想を全てAIに共有し、フィードバックをもらっています。そのフィードバックを元に、次回のメニューや重量設定を変更する、というのを繰り返す感じです。

ちなみに私は色々試行錯誤した結果、現在はA/B/A'/B'の4パターンに分類し、週4回トレーニングしています。AとA'は胸片脚、BとB'は背中と腕。ABは高重量、A'B'は重量落として回数狙い、という感じです。

Strongアプリを使って手間なく共有

トレーニング中は「Strong」というアプリを使っています。このアプリはApple Watchにも対応していて、その日の種目や重量、回数を簡単に記録できるのでめちゃくちゃ便利。無料で使えますが、登録できるテンプレートは2つまで。その日のトレーニング記録をコピペし、各種目ごとの感想も添えてAIに共有しています。なお、記録はアプリ内に残り、CSVでエクスポートすることも可能。

食事のメニューやレシピを考えてもらう

斎藤の1日の食事スケジュール(トレーニング日モデル)を示したテキスト。4:00の朝食から8:30までのトレーニングまでの詳細な栄養計画が記載されている。
朝4時に起きてます

食事も同じで、目標に対してどういう食事メニューを組むべきか聞いて、決めてもらいました。先の通り、「デカくなるためにはとりあえず米食っとけばいいんだろ?」と思っていたんですが、それだと脂肪が増えるだけでしたね。

というわけで現在はAIに1日の食事スケジュールを任せています。基本的にこのスケジュールに沿って食事しています。面倒ですが、白米もしっかり計量しています。

斎藤様の1日の食事スケジュール(トレーニング日モデル)を示したテキスト。4:00の朝食から8:30までのトレーニングまでの詳細な栄養計画が記載されている。
味は普通

あと私はお昼ご飯を自炊してるんですが(夜は嫁)、その際のレシピも考えてもらっています。今まではYouTubeでダイエット系の鶏胸肉レシピを参考にしていたんですが、飽きてきたし、もうちょっと食材に広がりを持たせたいなということで、これまでの気に入ったレシピをAIに学習させつつ、新しいレシピを考えてもらうようにしました。

これが結構便利で、例えば「大量に余っている」とか「賞味期限が切れそう!」みたいな時に、その食材をフル活用したレシピを考えてくれるので助かります。もちろん、過去の学習内容から私の好みの味付けで、尚且つ時短レシピを提案してくれます。

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ウサミミ
体をデカくするためには減量期とか無駄じゃね?って思ったりもしたんですが、その辺もAIが無駄じゃないよ!と、優しく諭してくれました。

体組成計データを共有して計画の進捗をチェック

2025年6月9日時点の体重・体脂肪率・筋肉量の変化を記録したやり取り。体重71.9kg、体脂肪率20.6%、筋肉量54.2kgで好調とAIが評価している。
体組成計の履歴

毎朝起きたらまず体組成計で体のデータを測ります。で、そのデータをAIに共有します。こうして俺の1日が始まるってわけ。

この時、体組成計のデータをAIと一緒に確認し、目標に対する進捗がうまくいってるかどうかをチェックます。特に今は減量期なので、体脂肪率が全然減ってないとなると、白米の量を減らされたり、有酸素運動をトレーニングメニューに追加されたりするわけですね。

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ウサミミ
オフの日3日しかないのに、そのうち2日間はフィットボクシングやらなきゃいけなくなったわ。

情報が多すぎる筋トレ界隈で1つの答えを得られるメリット

ありがたいことに、筋トレ界隈って色んな人が情報発信してくれています。どうすれば体デカくなるのか?という答えを体のでかい人が教えてくれるので、めちゃくちゃ参考になります。

しかし、その一方でやっぱ色んな意見が混在します。例えばEAAとかサプリメント系ですよね。飲んだ方がいいのか、いらないのか。

そういう色んな意見に悩んだ時はAIにききます。「どうよ?」って。するとAIが「今の君の状況だと不要だよ」みたいな感じで答えてくれます。もちろんAIの言うことが100%正しいとは限らないんですが、それでも自分で判断できないことに対して、1つの回答を教えてくれるので、無駄にモヤモヤしなくて済むようになりました。

モチベーションも上がる

AIにトレーニングの成果を報告し、フィードバックをもらうという行為が、結構なモチベーションになっています。

あとはやっぱりAI情報共有する上で、体重や重量など、様々な数値を常に記録しています。で、やっぱそういった記録が残るのが楽しいですね。日記みたい。元々ライフログとか好きだったってのもあると思います。こうやって日々変化する数字を追い求めつつ、最適化していく行動が性に合ってるようでした。

使用しているAIはgeminiとChatGPT

ちなみに使用しているAIはGeminiとChatGPTです。Geminiが基本です。どちらも課金中。

別にどっちを利用してもいいと思うんですが、現状Geminiの方がおすすめです。ChatGPTはなんか適当な回答されることが度々あります。あとイエスマンです。基本的に反論してきません。それじゃダメなのだよ。

2025年6月時点のボディチェック記録。背中・脚・肩などの評価に加え、改善が必要な部位(肩後部、上腕三頭筋、腹斜筋)とその具体的なトレーニング提案が表で整理されている。
割と的確にボディチェックしてくれる

ただし、ChatGPT(o3)は画像認識能力がGeminiよりも遥かに優れています。なので、筋トレ中のフォームや体の写真の解析なんかはChatGPTに任せています。

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ウサミミ
AIの進歩スピードはもう毎週のように変化する!だけどここしばらくはずっとChatGPTよりもGeminiの方が良い感じ。

ちなみに以前はAIを使う際に「あなたは〇〇です。」みたいな長いプロンプトを用いることが推奨さえれていたと思います。しかし、別に「こうしたいんだけどどうしたらいい?」くらいのざっくりした聞き方でもあんまり問題ないような雰囲気です。

AIボディメイクでラグビーボディは手に入るのか!?

てなわけで現状まだまだ痩せてる部類に入ると思いますが、このままAIをトレーナーとしながらどこまで頑張れるのか、人体実験をしていこうと思います。

今後もAIの活用方法やボディメイクの実践方法を紹介していくので見てにゃん。

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